コントロールデッキにライフゲインカードは入れるべきである
もしあなたが「コントロールデッキを使いたい!」と思い、組んだデッキにライフゲインカードが入っていなければ、アグロデッキやミッドレンジデッキと戦って勝てなかった敗因の数10%はそこにあるかもしれない。
少し、オーバーな表現を用いてしまったが私の中では本当にそうなのではないかと思っている。
他の人のコントロールデッキを私が使った際、負けてしまった理由がライフゲインカードが足りないか、もしくは入ってないかのどちらかのことが経験上多かった。
凄く私的な経験の話でもあるし、もしかしたら私が今書こうとすることが通説なのかもしれないが、ただそのようなコントロールデッキを見かける事もあったのでライフゲインカードの必要性を説く記事を書こうと思う。
もし私が0からコントロールデッキを組むとするならば、重要視する要素は、
・勝ち筋に直結するパワーカード
・ドローソース
・除去札
・ライフゲインカード
以上の4つである。
もしこの記事を読んでくださった方がコントロールデッキを組むとして枚数比につまづく可能性もあるため役割を明確にしていこうと思う。
・勝ち筋に直結するパワーカード
所謂、切り札カードである。
コントロールデッキの定義として、「相手の行動を妨害し、ゲームの流れを支配して勝利することを目指すデッキ」(参考:MTG wiki).
である、MTG wiki様を参考にしたため「妨害」と表現されていて色々な含みを持っているが、大体が盤面を除去する札でこちらのライフを0にする算段を妨害するための除去札として捉えるとよい。
つまり、ここでいう「勝ち筋に直結するパワーカード」というものは相手の盤面の除去を繰り返すことで引き延ばすほどの価値のあるカードでなくてはならない。
なので、アグロデッキにあるような軽いコストで一気にライフが削れるとかミッドレンジデッキにあるような1枚で大量展開ができるようなパワーのカードではなく、
例として『出してから数ターンかかるけど特殊勝利するカード』や、『重い高コストなカードだけども一回出したら二度とゲームがひっくり返りにくい』このようなカードをコントロールデッキが切り札として好みやすい。
・ドローソース
手札を増やす手段、デッキをめくる手段である。
それぞれやっていることは同じ意味に見えるが、手札を増やす事で選択肢を増やせるし、デッキをめくる事でドローソースを打つターン、または次のターンに自分が望む特定のカードでの特定のアクションが起こしやすくなる。
色々な人のコントロールデッキを見るとこの「ドローソース」というカードは一番重要視しているような構築を多く見受けられる。
その理由は、手札の多さはコントロールにとっての生命線でもあるしまたはもう一つ理由があるからだ。
まずなぜ 「コントロールデッキにとっての生命線であるか」 は、それはコントロールデッキがどんなデッキだったかを思い出してほしい、手札に相手の行動を妨害する札が枯渇してはならないのだ。
そのために除去札を補充する手段というのは常に必要で、コントロールデッキを回す上で「どのターンで除去札を補充する選択を取ろうか」を常に考えながら対アグロ・対ミッドレンジでは考えている。
でなければ、相手のプレイ次第では常に除去札を吐き続けなければならなくなるかもしれないし、その結果ドローソースを打つ暇がなくなってしまうという問題に発展してしまうからだ。
なので、コントロールデッキを使う際はドローソースを多く積むことでこの、「どのターンで除去札を補充する選択を取ろうか」という選択肢が常に手札に存在しないといけないため多く積まなければならず、ドローソースを重視する構築が多いのだ。
そしてこの部分を「手札を増やす手段」という説明としよう。
もう一つの理由は、「ドローソースを積めば積むほど安定性が上がる」という性質があるからである。
先程述べた、「デッキをめくる事でドローソースを打つターン、または次のターンに自分が望む特定のカードでの特定のアクションが起こしやすくなる」という話題に触れて話していこう。
このドローソースを増やせば増やすほど安定性が上がるというのは、例えば
「相手が先攻6ターン目に一番強い動きは、1枚で全面展開するカードを出す事である」
と想定した時に、「なら、それに対して自分は6コストで全面を破壊できる全体除去カードを打たないとまずい」と、頭の中で判断を下したとする。
その際に5ターン目に、ドローソースを何枚打ち何枚デッキからカードを捲れるかでその頭の中で判断した通りのアクションを起こせるかどうかの期待値が変わる。
その「何枚打ち何枚デッキからカードを捲れるか」という部分が構築での「ドローソースの枚数」が直結し、また「特定のアクションを起こせる」ということから安定性の向上という言葉につながるのである。
もしくは、「起こしたい特定のアクションが、相手のアクションによって変わる」となった際に手札に起こせるアクションが数種類ある状態を「選択肢」と呼ばれ、ドローソースで手札を潤沢にすればするほど「選択肢」が増えるので、手札事故のような「選択肢がない状態」を改善できるという事も安定性が上がるということである。
これらをまとめて「安定性が上がる」と言っているのである。
また、ドローソースに関してはやや文章が多かった。 それだけコントロールデッキでは大事な物だと認識してほしい。
・除去札
アグロデッキやミッドレンジデッキのような「盤面の点数=削る顔の点数」のデッキの際に、盤面を除去することで試合を引き延ばせる重要なカードである。
特にミッドレンジデッキに関しては、コスト通りに切ることで盤面のバリューが大きくなる傾向があるため試合によっては盤面を一掃する全体除去のようなカードを必要とすることも多々ある。
・ライフゲインカード
その名の通り、自分の体力を回復するカードである。
カードによっては盤面の生き物の体力を回復するカードであるがここでは「自分の体力が0になったら負けというカードゲームでの体力0を防げるカード」として認識してもらえるとありがたい、カードによっては色々入ってしまうがこのような表現とさせていただく。
以上がそれぞれの役割である。
恐らくこれを読むと「コントロールデッキにドローソースをたくさん入れることは大事だ!」という認識を持つ方が多いと思う。
実際にコントロールデッキでのドローソースの枚数については大事であるし、ドローソースを軽視したようなコントロールデッキの構築をする人は本当に稀である。
また、ドローソースに関しては役割が他に比べて多くまた重いのも事実だ。
ここからは本題で、「コントロールデッキにドローソースも大事だがライフゲインカードも大切である」という話に移っていく。
そもそも、ライフゲインの入ったコントロールデッキとライフゲインの入ってないコントロールデッキを自分が回し比べた時、理想状態を考えるのであれば「除去札が枯渇しづらくて、フィニッシャーちゃんと決まって勝ち」というゲームになる、この中にライフゲインカードは入っていない。
ただ、もし理想状態でなかった際の「プレイングでの余裕」という物を感じてほしい。
なぜ余裕が出てくるのか、それは「ライフリソースを支払う選択肢の有無」である。
カードゲームには3種類のリソースがある、「ライフリソース(リーダーの体力)」、「ハンドリソース(手札)」「ボードリソース(盤面の生き物の量と質)」である。
お互い、このリソースを払ったり潤沢にしてゲームの勝利条件を満たしていくのがカードゲームである。
ただ、アグロデッキにバーン等が積まれていた際にコントロールデッキ側はライフリソースを支払うことは困難である。
なぜなら、コントロールデッキというのは試合を延ばしに行くデッキなため対面も対面で1試合のうちに引きたい特定のカードを引ける確率が最も高い試合に自分からしにいくからだ。
そのために、ライフゲインカードが入ってないコントロールデッキを用いた際には除去札を慌ただしく吐かなければならないだろうし、もし先攻を取られて序盤に除去を追いつかなくなって削られたとしたらそれが後々の負けに繋がることもあるからだ。
だがしかし、ライフゲインカードが積まれていると話が変わる。
まず除去札を切る際に、「顔で受けてこの除去札をもっと強い生き物に切るか」という除去札のバリューを上げるか否かの選択肢が生まれてくる。
全体除去についてもそうである、そもそも対コントロールと戦う際に自分がミッドレンジやアグロを使っているときは、「全体除去によるアドバンテージをなるべく少なくさせる」というプレイングは必ずではないがする時もあるだろう。
その際にも「フィニッシャーの安全着地の為に、そのターンも前に全体除去を切るか」のような選択肢の余裕も増えるし、またドローソースを打つ時ですら無理矢理打ったとしても後でライフリソースを回復してその損害を帳消しにしてもらえる。
なので、コントロールデッキにライフゲインカードを積むことによって選択肢も増えるし、プレイする上での余裕が発生するのだ。
ただ、話した役割の都合上もちろん環境、カードプールによってはライフゲインカードを積まなくてもいい時があるかもしれない(バーンカードがプールに存在しないなど)
それらは、この記事を読んだ際のプールとの相談だと思うのでこの主張が絶対とも言わない。
ただ、コントロールデッキにライフゲインカードを入れるべきタイミングは多いと思うので是非検討してほしい。
この長い駄文にお付き合いしてくださりありがとうございます、それではいいカードゲームライフを!